デザインプロジェクトの進め方
「どのように作るか」から「何を作るべきか」へ
「自分がやれそうなこと」から「おもしろそうなこと」へ
※「エンジニアのためのデザイン思考入門」より
デザインとは What is Design?
設計のこと。語源はde-(下に) sign(印をつける)→下地を描く→設計する
目的設定・計画策定・仕様表現からなる一連のプロセスのことです。デザインをするということは、きれいなもの、かっこいいもの、など主観的なもの、装飾的なもの作るのではなく、客観的な根拠のある設計をすることです。
「5つのデザイン思考プロセス」
デザイン思考とは、ユーザーへの共感から問題定義を行い、アイデアの発想、プロトタイプ、テストといった5つのステップを繰り返し、インサイト(潜在的欲求)に基づく設計をすること、またその過程のことを指します。
- Step1:共感(Empathize)
- ユーザー(対象者)やユーザーをとりまく状況に共感
- Step2:問題定義(Define)
- 取り組む課題を定義する
- Step3:創造(Ideate)
- どうすれば実現できそうか、解決策を考える
- Step4:プロトタイプ(Prototype)
- 試作品をつくる
- Step5:テスト(Test)
- 試作品に対するフィードバックを得る
※前掲書 及び「デザイン思考 5つのステップ スタンフォード・デザイン・ガイド」より
ブレインストーミング brainstorming
ブレインストーミング(ブレスト)とは、アイデアをたくさん生むための方法、アイデアを出し合う会議のことです。
ブレインストーミングの原則
- 他人の発言を批判しない
- 自由奔放な発言を歓迎する
- 質より量を求める
- 他人のアイデアに便乗する
※「考具」より
演習1:ブレインストーミングの練習
「ブレストカード」を用いて、アイデア出しの体験をします。
- 準備運動
- お題設定
- 発想
- 乗っかり
- 投資
- 得点配分
演習2:デザイン思考のStep1〜Step3の体験
今回のプロジェクトのテーマに合わせて、アイデア出しの段階である共感・問題定義・創造の工程を行います。
プレゼンテーションに向けて
人に作品について説明をするときには、まずは下記の点を盛り込んで説明をすることを意識すると、わかりやすい説明になります。
- What(作品の概要)
- Why : What for(狙い)
- How(制作プロセスでの気づき)
※「Web Designing」特集: デザインの言語化より
参考書籍・サイト
- 「エンジニアのためのデザイン思考入門」東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト, 翔泳社, 2017
- 「デザイン思考 5つのステップ スタンフォード・デザイン・ガイド」,スタンフォード大学d.school, 2012
- 「考具」加藤昌治, 阪急コミュニケーションズ, 2023
- 「Web Designing」特集: デザインの言語化, vol.226(2024年6月号),マイナビ出版, 2024